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機動戦士ガンダム🎄☃戦場のメリークリスマス🎄☃

第8章 ブラッククリスマス

「情けないね〜、それでもガンダムかい。所詮もどきは、その程度で終わりかい?」

「立て、お前はガンダムのパイロットなのだろう?ガンダムは、白い悪魔は奇跡を起こすモビルスーツではないのか?ボクを失望させないでくれ」

イリアとシャープの叱咤激励を受けてカラテは拳を握りしめる。

「がんばって、カラテ。コメットを救えるのは、あなただけ・・コメットが助けを求めて泣いているわ」

リリカの声、そしてみんなの声援を受けてカラテは絶望の巨大な闇を超えた。

「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだ」

首から煙を噴きながらアスナロは雄々しく立ち上がった。

「あれは・・使えるか」

カラテは破壊された倉庫から吹っ飛んで来たモビルスーツ運搬用の試験機に目をつけた。
運搬機は巨大なバイクのようなメカで、アスナロはバイクに乗るように運搬機に跨る。

「コイツ、動くぞ。スゴいエネルギーゲインじゃないか」

運搬機はエンジンがかかり、マフラーから爆炎が上がる。

このバイクのような運搬機もミントの発案で開発していたもので、改良や進化を遂げて後の世ではメガライダーという形で実戦にも投入される。

アスナロは猛スピードで運搬機を飛ばすと、そのままGサイコに突っ込んだ。運搬機が爆発してGサイコも炎上して、そのショックでバリアはかなり弱まっている。

爆発の瞬間、運搬機から飛んだアスナロはブースターを全開にしてGサイコの頭部に取り付いた。

「コメット、いい加減に目を覚ましやがれ」

アスナロはコクピットがあるGサイコの頭部に渾身の力を込めてパンチを打ち込む。

Gサイコのバリアが逆流してくるが、その高圧電流に耐えてカラテはアスナロのパンチを打ち続ける。

「希望を失くさずに生きるんだろうが、今のコメットを見たらレオン先輩だって悲しむぞ〜」

バリアが逆流してアスナロの腕が眩く光っているよいに見える。

「腕が、腕が光っている・・あれは光の手、シャイニングフィンガーか」

「いや、あれこそ大切な者を必ず救う神の手、ゴッドフィンガーだ」

人々は手に汗を握りながらもアスナロの戦いを希望の眼差しで見つめて、胸が熱くなって涙を流す。

逆流してくる高圧電流に堪えながら、カラテは必死でアスナロの拳を打ち続ける。アスナロの各部かわショートして火花を散らす。

「コメット〜‼️」

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