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機動戦士ガンダム🎄☃戦場のメリークリスマス🎄☃

第4章 あすなろ

カラテたちは前々から企てていたG作戦を実行した。
白い悪魔と畏れられる最強のモビルスーツガンダムを作ってしまおうというのだ。

ここシベリア基地では重要機密兵器の開発が行われている。もちろん、ガンダムタイプの試作もある。
採用されずに解体されたガンダムタイプの部品を使ってGMをガンダムに改造しようというのだ。

実はこのG作戦の首謀者はミントだったりもする。メカニックとしてはガンダムは憧れの機体で、自分たちの手でガンダムを作ってみたいとウズウズしていたのだ。

「自分たちの手であのガンダムを誕生させたくはないかな?」と小悪魔的に笑うミントの挑発に乗って仲間のメカニックたちもG作戦の同士となった。

この腕利きのメカニックたちの素早い仕事によって、今夜GMはガンダムに生まれ変わる。

トーマスも巻き込まれるように整備工場にやってくると、そこにはガンダムタイプと重装備のGMキャノンが立っていた。

頭はガンダムで、胴体はGMのままという奇妙なマイナーチェンジだが、各部の性能は格段に上げられている。背中に装備されたビームサーベルはGMタイプは1本だが、ランドセルもガンダムタイプ用のものに替えてあるので2本になっていて、ランドセルのバーニア出力もガンダムタイプと同等である。

トーマスのGMキャノンも大砲を両肩に装備し、ミサイルランチャーやガトリングガンも装備した重装備になっている。この重装備に耐えられるように腕や脚には強化アーマーが装着されており、見た目はガンキャノンっぽくなっている。 

「やった〜、オレのガンダムだ。でも、本当にちゃんと動くのかな?」

カラテは憧れのガンダムっぽいモビルスーツを見て大はしゃぎだ。

「バカヤロー、あたいを誰だと思ってやがる。ホンモノのガンダムやガンキャノン並の性能は保証するから、信頼してど〜んと戦いやがれ」

ミントは自慢気に自分が手がけたモビルスーツを見上げる。

「うわぁ、スゲえなこれ。ホント、お前といると退屈しないよ」

生まれ変わったGMキャノンとカラテを交互に見ながらトーマスも満面の笑顔を浮かべる。

「いつか、オレはホンモノのガンダムになる。だから、これをアスナロと名付けよう」

とカラテはガンダムっぽくなった機体を見上げて瞳を輝かせる。

「いいな、それ。いい名前だ。乗った」




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