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そして愛へ 「改訂版」

第1章 そして愛へ 「改訂版」

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 10月3日になりました。
 わたし、進さんに話してから一日ごとにドキドキしていました。食事のとき、顔を合わせるのが恥ずかしいとも思いました。でも、進さんは食事をするときにも、3日のことはすこしも話題にしませんでした。楽しい話をして、わたしを笑わせてくれるだけです。
 きょうも、いつもと変わらない朝食でした。進さんが、楽しく話をしてくれますので、わたしは笑いっぱなしでした。昼食はお好み焼きを作りました。ホースを伸ばしてテーブルにガスコンロを置きまして、厚い鉄板を乗せました。進さんの作ってくれるお好み焼きは、大阪風とは違っていました。
 溶いた小麦粉を、熱した鉄板にお玉で丸く広げます。その上に、豚肉、モヤシ、卵を乗せます。焼けてきましたら、おおきなコテで返して押さえます。もういちど返して、半分に折りたたみ甘いソースを塗りまして、かつお節と青のりを振りかけます。とっても美味しいです。
 二枚目は、わたしが作りました。返すとき、破ってしまいました。わたし、キャーと言ってペタペタと叩いて、なんだかグチャグチャなお好み焼きにしてしまいました。進さんもわたしも、大笑いです。楽しい。進さんは、わたしが失敗しても、すこしも嫌な顔をせずに、いっしょになって笑ってくれます。進さんは、ほんとに優しい方だなと、あらためて思いました。
 夕食のとき、わたしがいつもは10時すぎにお風呂に入るのを、はやく入ってほしいと言いました。進さんはさきにお風呂に入っていましたので、わたしがお風呂からあがると進さんの寝室にいっしょに行きました。

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