テキストサイズ

妄りな昼下がり(仮)

第3章 達也 時々 成

雪の意識が戻ると、もう既に達也は服を着ていた。

「雪ちゃん、大丈夫?かなりしんどそうやったし、今日はもう帰ってゆっくりしなよ。」

達也の眼は、雪に対して落胆したとかそういった感じでは無く本当に心から心配してくれているようだ。
達也は射精していない、その事が雪は気掛かりだった。

「だって達也さんイッてないじゃないですか?」

「いやいや、俺は大丈夫よ。それよりこのまま続けたら、雪ちゃん死んじゃいそうだったから、敏感すぎて。」

達也に促され雪も帰り支度をする。茶色いジャケットを羽織った後、達也が雪にフレンチキスをする。

「なんていうか・・上手く説明出来ないんだけど、雪ちゃん凄くイキやすくて、体質なんだろうけどさ。俺嬉しかったよ。」

雪と寝た男は、みんなそう言う。感じやすい、こんなにイク子は初めてとか、遊んでるんだろうと引く男はいなかった気がする。不思議な話しだ。まるで新種の生き物でも見つけたように男達は喜ぶ。それも最初だけなのだが。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ