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妄りな昼下がり(仮)

第3章 達也 時々 成

家に帰る、成はまだ帰って来てないようだった、炊飯器に米のセットをして、惣菜を皿に移し返したら雪はリビングのソファでうたた寝をした。
絶頂する時に全身に力が入るので、セックスをした後は体がギシギシと痛い。筋肉痛よりも酷いそれは、雪を悩ませた。
何度も寝返りをしながら、達也から暫くはLINEは来ないだろうなぁと雪は思った。その勘は当たっていた。雪からも達也にLINEを送るのは控えた。

情事から一週間後に達也から、次はいつ会える?と一言だけLINEが届いた。その一言だけで、確信した。達也は雪とあの時一瞬終わらせようか迷った。しかし肉欲に負けたのだと。
達也も妄りな中毒者と化したのだ、雪の身体が欲しくて堪らなくなったのだろう。

しかしもう既に、雪は次の男漁りをしていた。

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