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今日は梅雨時期には珍しい程の、快晴の日曜日。
成は仕事が休みで腰も痛くなく、機嫌がいつもより悪くない。
雪は最近受けたアルバイトの面接が合格だった事を喜んで、いつもよりも気合いの入った手料理を作る。
成の大好きな、ハンバーグと、エビフライ、ほうれん草入りのシチュー、横から成が、

「うまそうやな〜。」

と覗いてくる。

「私、本当に料理だけは、取り柄だよね。」

雪が自慢気に言う、成が困り眉で笑う。

ある程度の支度を終わらすと、成と雪は固いマットレスの上で横になってお互いスマホをいじる。
雪のLINEは未読スルーのLINEが100件以上も溜まっている。行きずりの男や、あれ以来の達也、もう何もかもが馬鹿らしくなって、開いていない。
全てどうでも良くなって、このまま成の機嫌が治り、うららかな日が続いたらいいのになぁと思う。
しかしまた今日が終われば、雪の体が渇望してしまうのだろう。
マットレスの上に寝転がりながら、幸せな空間を楽しんだ。