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「ええっ！私がですか！」

出版社に勤めて3年後、ようやく仕事にも慣れてきた。
そんな時、上司の光木さんに頼まれた仕事。
それは私の会社の出版している雑誌『ホーラ』の連載小説の担当編集者だ。
もちろん、私はその小説家の小説はよく読んでおり、はっきり言ってファンだ。
その小説家の担当編集者になれるのは光栄なことだし、とても嬉しいことであると思う。
だからこそ、おいそれと受け入れることが出来ないのだ。

「水沢さん、僕は君だから頼んでいるんだ。君はあの小説家の書く話が大好きで、それにもう大きな仕事を任せても大丈夫だと思ったんだ。君が嫌なら無理にとは言わないが…」

その言葉で決心がついた。
だって光木さんが私のことを思ってステップアップさせてくれる場をくれたのだから。

「分かりました。やらせて下さい。お願いします。」