幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第4章 【Chapter4/抑えきれない欲情】
「飲み過ぎだよ、もうダメ」と店員さんにウーロン茶をお願いした。
こんな弱いの?知らなかったよ。
無理にでも飲んでくれたのかな、私が強いの知ってて。
「俺は嬉しいの、紘子と居れて」
そう言われて、ふいに透真くんの言ってた“俺ら皆、紘子狙いだから”という言葉を思い出した。
まさか、と脳内から追い払う。
ちょっと千鳥足的な遼ちゃんを支えながらお店を出てタクシーを呼ぼうとしたら携帯を取り上げてくる。
「京太郎に連絡するの?それとも俺を家まで帰す?もう一緒に居れない?楽しい時間は終わりなの?」
「あ………いや、タクシー呼ぼうかと」
「大丈夫、歩いて帰ろうよ」
「え?この距離は無理だよ、電車も危ないし」
「だってこうして紘子と歩きたいもん」って手を繋がれた。
指を絡めて恋人繋ぎしてくる。
そのまま引っ張られるように歩いて、まだ開いていたドラッグストアに立ち寄りメイクコーナーに行った。
「ほら、コレとか紘子に似合うと思うんだよな、色はピンク系かな」
コスメの前に立つとシャキッとしていて呂律も回ってない。
やっぱり好きなんだな、と改めて思う。
遼ちゃんって背も高いしスタイルも良いから店内でも目立ってる。
おまけにオシャレさんだからね。
リップの試供品を手に取り指に着けて私に塗ってきた。
いきなりなんだから……と直立不動。
屈んだ遼ちゃんが目の前に居て私の口元を見てる。
ゆっくりポンポンしながら塗ってくれて、まるでそこだけ時間が止まったかのように顔だけが熱く感じた。
「ほら、似合ってる~」って満面の笑みで、終わったとホッとしたのも束の間、明るい店内で、めちゃくちゃ目立ってる2人が、周りにまだお客さんがチラホラ居る一角で。
遼ちゃんの唇と私の唇が重なっている。
何が起きたのか理解出来ないほど一瞬の出来事。
「可愛い、紘子、コレ買ってくる」
単なる酔っ払いの行動なのか、すぐに動けなかったが試供品をレジに持っていってしまっていた遼ちゃんが店員さんと戻ってきて商品を受け取っていた。
周りの目にハッとして慌てて遼ちゃんの元へ。
「え、本当に買うの?私が出すよ」
「ダーメだよ、俺が出すの、プレゼントなの!」