幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第4章 【Chapter4/抑えきれない欲情】
「え、なに?皆、此処に集まるの?」
しかも被らないように。
当番制でもあるのだろうか。
ニコニコしながら距離を縮めてくるカズくんはもう当たり前のように一緒にマンションへ入っていく。
「やっと会えた〜って思ってるのは俺だけ?」
「ん〜そうかもね」
「わ、酷い!俺めちゃくちゃ勇気出して会いに来たんだよ?」
「謝りに来たんでしょ?しかも順番に」
「ぐっ……ぐうの音も出ない……ウソウソ、俺もやっと仕事片付いてさ」
エレベーターの前でピタッと止まる。
隣に立つカズくんはまだネクタイを締めたスーツでビシッとキマってる。
初めて見るから本当は最初からめっちゃドキドキしてる。
私服の時とギャップ有り過ぎでしょ。
スーツなのにはずしたパーマでマッシュとか、前の時と髪型も変わってた。
「そうなんだ、何の仕事?」
「あれ?言ってなかったっけ?俺、がっつり国家公務員よ?行政だけど」
「えっ!?そうなの?知らなかった」
「へへへ、市役所勤務です、いつか俺と一緒に婚姻届出そうね?俺、自分で受理しちゃう」
エレベーターに乗り込み扉が閉まると更に距離を詰めてきて真後ろに立たれるとちょっと怖い。
「じゃ、いつか私と京ちゃんが出す時お願いしようかな」
なんて返したら腰から引き寄せられてバックハグ状態に。
「何で今、京太郎の話するの?」って耳に息を吹きかけてくる。
「ちょっと……近寄り過ぎ、離れてよ」
「ヤーダ、紘子の匂い好きだもん、俺」
「嗅がないでよ、汗掻いてるから」
「ん…?どれどれ……」
「匂わないでよ!もう!」
押し返そうとした手を取られ壁側に追いやられた。
「力、弱っ……良いの?こんなところで襲われても」
「ねぇ、何しに来たの?謝りに来たんじゃないの?」
「おっと、そうだった」
パッと離れてくれて胸を撫で下ろす。
カズくんも結構グイグイ来るタイプだ。
そして一番元気なイメージ。
カズくんが加わっただけで一気に場が盛り上がる…みたいな。
そういう人だからこそよく周りを見ていて気遣う事が出来たりするんだよね。