幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第4章 【Chapter4/抑えきれない欲情】
大人になってちょっとチャラくなってるところは否めないけど、スーツ着てお役所勤めだなんて普通に尊敬する。
「この前はごめんな、紘子の言う通りちゃんと謝りに来たんだよ、俺は」
「もう良いよ、取ってつけたみたいに言わなくても」
そう笑って流したつもりなのに、指を絡めて手を持ち上げてきたカズくんは「よし、指輪してない、まだ誰のものでもないんだな、紘子は」って悪い笑み。
薬指にキス落として「京太郎もバカだよな、唾つけただけじゃ一体誰のものだかわかんねぇのにな」とかトンチンカンな事言ってくるから。
「コーヒー飲んだら帰ってね」と釘を刺す。
「うん、そのつもり」
その顔でニッコリ笑われると調子狂う。
役所でもこんな風に場を和ませているのかな。
鍵を開けて仕方なく招き入れる。
「どうぞ」と玄関の明かりをつけた。
ヒールを脱ぐ前に「ただいま〜」とスタスタ入っていく。
自分の家みたいに寛ぐつもりか?
リビングではなく一目散に寝室へ入るから慌てて後を追う。
ベットにタイブしたカズくんはケラケラ笑って「久しぶり」と言った。
腕時計やピアスをドレッサーに置いて「何で此処なのよ」と呆れる。
「此処で繋がったじゃん、俺と」
「変な言い方しないで」
「あ、何もなかったテイでいく感じ?」
「もう終わったの、京ちゃんとも話し合ったしこれからは京ちゃんしか見ない」
もしかしたらカズくんは皆から聞いてるかも知れないのに見え透いた嘘。
幻滅する…?
あわよくば自分も混ざりたいって思う…?
「俺はなかった事にはしないよ、大好きな紘子とシたんだもん、やり方は間違ってたかも知れないけど俺は純粋に紘子が好きだよ、今言われても困るだろうけど俺は長期戦でも全然いけるから」
スーツのままベットに腰掛ける姿はカズくんだからなのか、セクシーで直視出来ない。
皆、同じような事言うのね。
同じようにハマっていく私も私だけど。
「コーヒー淹れるね、リビング来て」
背中を向けて寝室から出ようとした。
ドアノブにかけた手を後ろから握ってきて開けさせようとしない。
「ていうか、普通に男入れちゃうんだね、紘子は……警戒心なさ過ぎ」
首筋に息がかかる。
すぐ傍に違う体温が。