🌹密会🌹
第11章 🌹March🌹(終章)-2
「アァ!...ちっが...くて...ダァめ!そこ!ヤァ」
「何が違うんだ?え?他の男を咥えて善がり狂ったんだろう?」
彼は中指を第二関節まで挿入すると、彼女のお腹側付近にある性感帯、Gスポットを指で刺激する
「あぁん!ヤッ...ヤァああああ!!イッく」
何の否定も出来ぬまま、恥丘の上付近のエリアを的確に刺激され、尿意に似た快感にじわじわと彼女は支配されていく。
「イけ。」
瞳の中の赤い血管まではっきり見える程に血走った彼の目と視線が合い、彼女は恐怖に支配されながらも絶頂を迎えた。
ハアハアと彼女が息を整えていると、彼はシャワーを自分の手元に引き寄せて蛇口ハンドルを力任せに捻った。
そして
彼はマックスの水量で頭から美月に冷水を被せたのだった。
「!!!!」
あまりの寒さに声も出なくなった美月は、身体を縮こませて歯をガチガチと鳴らす。
「両腕を上げろ。泡が付いている。」
しかし、彼はそんな哀れな美月の姿を目の当たりにしても胸が痛まないらしい。
酷薄そうな薄い唇を歪ませて、彼女にそう命令するだけだった。
寒い...寒すぎる
中々、両手を挙げる事が出来ずに俯いたままでいると、更に美月の頭から大量の冷水から降りかけられた。
彼女はゆっくりと万歳の格好を取る。勢いよく脇の下に水がかけられている間、彼女は唇を噛み締める事で何とか耐え切るが、手足はすっかり氷のように冷たくなってしまっていた。
だが、やはりこの浴室から出られない以上、彼の言う事に逆らえる筈が無い。
拷問でしかない彼の所業に美月は従順に従うしかなかった。