🌹密会🌹
第13章 🌹あとがき🌹
🌹September🌹
【あらすじ&解説】
この月から、日比谷教頭が美月との関係に終止符が打てず、悩み始める月です。
美月は日頃の疲れが溜まって、密会日に体調を崩してしまいました。熱も38度以上。
でも密会日だから行かなくてはと身体に鞭を打って、車で待たせている日比谷教頭の元へ行きます。
息切れしながら、遅れてごめんなさいと謝る美月。彼女に1年以上片想いをしている日比谷教頭、速攻で彼女の顔色が悪いと指摘します。結局熱もある事も見抜かれ、近くの内科に連れて行かれる事になります。
その後は、彼女の為に薬局やコンビニに寄って、薬や食料を買い、彼女を家に届けて「お大事に。」と柔和な表情を浮かべて言った後、去っていきます。
「別に迷惑ではない。お前は自分の体調の事だけ考えろ。」
「体調不良の日は、必ず事前連絡を。行為の途中で倒れられた方が困る。」
「日を改めればいい。私は弱った病人を無理矢理抱く趣味は無い。出来ない日は出来ないと素直に言いなさい。」
「私の手が必要なら、お前の部屋に上がらせてもらおうかと思ったんだが...迷惑か?」
全て日比谷教頭が美月に言った言葉です。
彼女の体調を心から心配していると分かります。美月も都合の良い女というよりも恋人のような接し方だったと感じています。
ですが彼女は鈍感で自分に自信がないので、彼の好意に気づくどころか、言動にも全く疑問を持ちません。あくまで自分を繋ぎ止めておく為に優しくしていると思い込んでます。
この月を境に、日比谷教頭の車でお出迎えが習慣化されていきます(笑)
俗悪な男を演じる余裕も、恐らくこの月から殆どありません。