🌹密会🌹
第3章 🌹June🌹
私はその話を最初に聞いた時、驚きを隠せなかった。私が見た限りでは、誰にでも腰の低いイメージで、時々顔が固いなと思う程度だった。
そう私が言うと、彼女はブンブンと首を横に振った。
「いやいや全然違うね。前は人を顎で使ってたし、距離近いし、息臭いし、本当最悪だった。やっぱ教頭の力は絶大だね。ざまあみろ、ハゲジジイ。」と口汚く罵ってから、彼女は私に
「貴方ラッキーだったね。日比谷教頭居なかったら、絶対、校長の格好の餌食だよ。若くて綺麗だし。」と得意げに言った後に、ウィンクをしてきた。
....いや、私、その教頭の性の捌け口になっているんですけどね....。
そう言ってしまいたかったが、彼女が腰を抜かす所ではない大変な事態に発展しそうな為、呑み込んで苦笑いをしたのも記憶も新しい。
今日は、目新しい彼の情報は特に無いようだ。彼の仕事の姿勢やルックスについてベタ褒めしている三原先生の話を一通り聞いていると、彼女は再び、ハァ〜と大きな溜息を吐く。