🌹密会🌹
第5章 🌹August-2🌹
「何故謝る?私に凌辱されて果てたかったんだろ?」
耳の奥に絡みつくような、甘くねっとりした声に鳥肌が立った。その美声だけでイキそうになった私の身体はビクンと震える。
「だって..折角合わせてくれたのに......私が台無しにしたから......ごめん...なさい」
私を見下ろす彼をうっとりと下から上目遣いで見つめ、胸の内を吐露すると、彼の細められた瞳が獲物を前にした肉食獣の如く光る。
「ンッ!んぅうう!」
途端にむしゃぶりつくように彼に唇を奪われる。
舌を絡め取られて、吸われ、歯列をなぞって、その絶妙な舌使いに虜にならない筈もなくて。
我が物顔で私の口内を蹂躙する大きな舌と的確に私の感じる部分を刺激してくる彼の陰茎に翻弄され、快楽の沼へと引きずり込まれる。果てる瞬間、感じたのは自分一人では到底得る事が出来ない夢のような陶酔感だった。