🌹密会🌹
第7章 🌹October🌹
「私もお前のよがり狂う様を堪能したいが...ただ挿れるだけではつまらない。そこで簡単なゲームの勝敗によって、今後の展開を決めるというのはどうだ?」
「...ゲームって、一体何をすれば良いの?」
「ああ、別にお前は何もしなくていい。耐え忍ぶだけだ。お前が勝てば、今日一日私を意のままに操れる。お前の願いは何でも叶えてやろう。」
いつもの彼からは想像出来ないような発言の数々に少々驚きつつも、何か裏があるような気がしてならないのは気の所為だろうか。
「もし私が負けたら...その時は黎一さんの操り人形になるって事?」
「その通りだ。端的に言えば、王様と奴隷を決めるゲームだからな。どうだ?やってみるか?」
「ゲームの内容は?」
「始める直前でないと口頭説明出来ないシステムになっているが、まあお前にハンデがある状況だ。そこまで心配しなくてもいい。」
この時点で普通かなり怪しいと勘付くものだが、私は彼の「何でも願いを叶えてやる。」という言葉に魅了されてしまっていた。
何でもって事は、多分セックス以外の事も全て含まれるよね...。
1日限定だとしても、何でも私の言う通りに動く彼...ちょっと、見てみたいかもしれない。
「まあ...私が有利だって言うなら、やってみようかな...。」
知的好奇心に負けてしまい、決断を誤ったことに気づかないまま、愚かにも私はゲームに参加する事になってしまったのだった。