🌹密会🌹
第7章 🌹October🌹
「濡れてはいるが、お前にしては随分辛抱した方だな。見ろ、まだ粘り気もない液体だ。」
私の秘部に突っ込んで、ナカの具合を確かめた彼の指先は、彼の言う通りにテラテラと淫らな液体で濡れていた。
暗に自らの濡れやすい身体を嗤われ、何も言えず顔を赤らめる事しか出来ずにいると、再び彼の指が私の秘部へと侵入し、ワザと音を立てて掻き回し始め、その後指の本数を増やしていった。
「随分柔らかいな。広げてきたのか?」
「...はい....。早く...アッ...黎一さんに...挿れて...ほしくて。」
惜しげもなく恥ずかしい台詞を彼に向けて言ったのは、少しでも彼の支配欲と性欲を高めて、挿入してもらう為だった。
だが私の浅はかな目論見は見破られ、3本に増えた彼の指は抜き取られる事は無く、膣内を蹂躙する速度を加速させていく。
「熱烈な誘いは大変嬉しいが、当分お預けだ。理由は分かるだろ?」
赤子を諭すような声色で囁かれ、意地悪くもエクスタシー寸前のところで指を引き抜かれる。中途半端に刺激を与えられ、直接確かめなくても物足りないと秘部がヒクつくのを体で感じていると、彼は一瞬私に背を向けてソファの隅に置かれた真っ黒いビジネスバッグを手に戻ってくると、私の目の前でバッグの中身を床へ次々と落としていった。
猫耳カチューシャ
遠隔ローター
PU革のボディーハーネス
フェザー付きのニップルクリップ
鈴付きチョーカー
私の足元にばら撒かれたそれらに唖然としていると、手枷と足枷が外され、X字枷から呆気なく解放されてしまう。
まさか...これを着ろ...とか...?
四肢が自由になっても、彼の下僕である事に変わりはない。
嫌な予感が的中しないように祈りながら、3人掛けのカウチソファでくつろいでいる彼が口を開くのを緊張した面持ちで待った。