🌹密会🌹
第7章 🌹October🌹
「前から子猫を飼おうと思っていたんだが、世話をする時間が無くてね。丁度良い、私を癒やしてくれないか?美月。」
「はい...ご主人様....。」
「良い返事だ。では早速ここからベッド付近を通過して突き当たりの鏡張りの壁を背に引き返し、再びここへ戻って来い。しなやかなキャットウォークで5分以内だ。」
「!?...イヤァ...駄目ッ...だぁめ!...ヤァ!」
彼の手の中にあった無線リモコンに電源が入る。ブブブという振動音と共に、クリトリスに強烈な刺激が伝わり、ガクガクと足が震えた。
「早くしろ。あっという間に5分過ぎるぞ。」
いやらしく上唇を舌で舐めた彼に視線で「行け」と指示を受ける。
「あぁ!...ヤァ!...アァッ!...ダメッ...」
ビクンビクンと身体を痙攣させながら、カーペットがひかれた床を一歩一歩踏み出す。
固定バンド付きの遠隔ローターは、リモコンローターにありがちな、肝心な部分からズレるという事が全く無いようで、しっかり身体にフィットしたまま痺れるような振動がクリトリスと膣の2箇所に伝わって、その度に私はズルズルと崩れ落ちるのだ。
「あぁん!ヤァ!もっ...歩けな!...黎一さ...アアアアッ!むりぃ」
しなやかなキャットウォークなんて出来るわけがない。一歩歩くだけで精一杯だ。
悲鳴のような嬌声を上げた私に対して、彼からの返答は無い。
偶にスイッチが切られ、少し前進出来たかと思えば、スイッチを入れられて中イキと外イキを同時に経験して床に崩れ落ちる。
何度も何度もその繰り返しだ。
チャリンチャリンと首輪に付いた鈴の音と私のはしたない嬌声だけが室内に響く。
折り返し地点である鏡張りの壁に映し出された自分の姿は、発情期の犬のようだった。
サッと鏡から目を逸らすと、待たせてしまっている彼の元へ引き返す。