🌹密会🌹
第7章 🌹October🌹
「お願い...スイッチ...切って....お願い。」
蜜口からは愛液が、口元からは唾液を垂れ流し、床に這いつくばりながらも息を切らしてローテーブルの横へ、彼の目の前まで戻ると震えた声で彼に懇願した。
「良い子だ。よく戻って来たな。」
顔を上げた私の喉を、猫が喜ぶように指先でくすぐる。穏やかな暖かみのある声だが、彼はローテーブルに置かれた無線リモコンには見向きもしなかった。
「おねがぁい...ンアッ....早く...きってぇ....。」
焦ったくなって再び催促をするが、やはり彼は無線リモコンに手を伸ばさない。その代わりに、彼はビジネスバッグからスエード素材のバラ鞭を取り出すと、指先で6本に分かれた先端部分を弄った。
「私は何分で戻って来いと言った?」
先程とは打って変わり、冷え切った支配者の声に、私は後退ったが、咄嗟に腕を惹かれて前屈みに崩れる。
「先にお仕置きが必要だな。尻を突き出すように屈め。ご褒美はその後だ。」
彼にそうボソッと耳元で囁かれて、突き上がってくる快楽に限界を感じながらも、私は従順にお尻を彼の方へ突き出した。
「アッ!ヤァ!ごめん...なさい!アアアアッ」
パン!と派手な音と共に、躊躇なくお尻を鞭で叩かれる。だがその打撃音に比例して、痛みは少なく、痛みよりも豪快な音の方に意識が集中する。
「アッ!お願い!切って!お願い何でもするから!アッ」
半狂乱になりながらも声を上げるが、全く聞き入れてもらえる筈もなく、
少しヒリヒリするような表面的な痛みを感じ始めた所で、感じたのは強烈な尿意だった。
「アッ!駄目!なんか来ちゃう...から...くる...!怖い...やめて...ヤァああああああああ」
絶叫と共にビクンと身体が痙攣して、オーガズムを迎えた。その瞬間、ぶしゃあああと勢い良く無臭透明な液体が太ももを伝って、カーペットに大きな染みを作っていく。
私、オモチャでイッて鞭で叩かれて興奮した上に、潮吹きまで....。
初体験の潮吹きに泣きたくなるほどの羞恥を感じて顔を上げられずにいると、やっとリモコンの電源が切られたのか、中の振動音が止まった。