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デーモンハント

第5章 傷

「じゃあミファ、また会えたらいいわね」

そう言って、手をひらひらと振りながらエルザはミファに背を向ける。
ソレルもミファに笑顔で頭を下げ、エルザと一緒に出て行った。

残されたミファは、ぼんやりとした表情で出ていく二人の背中を見送り、息をつく。

「どうか、ご無事で」

呟くように言って、ミファは深々と頭を下げた。

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