テキストサイズ

ほしとたいようの診察室

第5章 プリンを作ろう

…………




「あ、起きた?」




目を開けた時、真っ先に目に入ったのは、吹田先生と大海先生。それから、病室の天井だった。独特な消毒の匂いが意識されて、嫌な気持ちでいっぱいになる。




「あの……わたし……」





どれくらいこうしていたんだろう。
ぼんやりする頭で、どうしてこうなったかを思い出していると、吹田先生が説明してくれた。





「倒れたんだよ、厨房で。連絡もらって俺と大海先生が陽太先生から引き継いで……血液検査させてもらったよ」





血液検査……。






胸がざわざわと騒ぎ出す。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ