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ほしとたいようの診察室

第5章 緊急入院と夏



「このあとの吸入はどうする? 俺じゃなくて、優先生呼ぼうか?」


「……うん」

「ちょっとだけでもいいからご飯食べて、休みなね。また来るよ。のんちゃんが良くなったら」



陽太先生は、布団の上からそっとわたしの頭を撫でた。

あんな風に言いたいわけじゃなかったのに……。強い言葉になってしまったことを、さらに後悔して、自己嫌悪に落ちていった。




もう何もかもが嫌で、このまま寝てしまおうと思った。


……




少しすると、優先生が来た。




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