テキストサイズ

ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして




「嫌な時は嫌って言うくせに、具合が悪いと我慢するんだな」


ベッドサイドへ行き、輸液を確認する。

頬を赤くし、苦しそうな呼吸を静かに繰り返すのんちゃん。



元気な時は振り切って騒がしいからこそ、静かだと心配になる。



……早く元気になれるといいが……。




バイタルサインは安定していて、熱だけが高い。



ぬるくなってしまった氷枕をかえた。
のんちゃんの険しかった表情が、少し緩まる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ