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ほしとたいようの診察室

第2章 遠い記憶と健康診断

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『まさかこんなふうに再会を果たすとは……大きくなりましたねぇ、のんちゃん』



『まったくだ。それにしても注射嫌いは変わらずか』




『ですね。……でもこの感じだと、ずっと採血受けてなかったんでしょうか?』




『……かなり怪しいな。再発してないか、そっちも検査回してみるか』



『内科の吹田先生に連絡しておきます。あと、これ……ちょっと気になりません? のんちゃん生理不順なのかな』



『ふむ……ただの不順だったらいいんだが……あ、ピッチ鳴ってる……陽太先生の方か?』



『んー、病棟から呼ばれてる……ちょっと行ってきます。……のんちゃんにはまた後で。優先生、今日は定時で上がってくださいよ! 急患続きなのはやむを得ませんが……』




『わかってる、大丈夫だ。早く行ってやれ』




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