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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



油に入れた肉が大きく跳ねる。




あっ、と思った時には遅かった。





それと同時に油も跳ね上がって、高温の油が菜箸を持つ手にじっとり絡まりつく。





ジュッ。



あまりに一瞬の出来事で、その熱さに気づくのに間があった。







「あっつ!」






咄嗟に火を止めて、菜箸から手を離す。

酷い音を立てて、菜箸が床に転がった。






わたしの声に、洗い物をしていた陽太先生が振り向く。





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