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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出





「のんちゃん……!」




それとほぼ同時に状況を把握したのか、わたしの右手を引っ掴み、流水に誘い出した。

水道から勢い良く流れ出る水に、躊躇いなくわたしの手をさらす。



「大丈夫? どの指やった?」



言葉短くそう尋ねながら、熱くじんわりと痛みを持つその部分を見つめる。


「……人差し指と、中指」



やけどは後から鈍い痛みでその存在感を示してくる。


流水から引き上げると、そのひりついた痛みは酷くなるばかりだった。


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