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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



その後は司令塔になる。


陽太先生は、文字通りわたしの右腕として動かざるを得なくなった。

包丁は得意じゃなさそうだったけど、盛り付けや味付けは陽太先生の器用さが全面に押し出されていた。



特に中華スープに関しては、もうほとんど丸投げだったにも関わらず、絶妙に調味料を使いこなして絶品を作り上げていた。


「どうかな?」


味見を求められて、小皿を口につける。
そのおいしさに、思わず目を見開いた。


「陽太先生、スープの才能あります」


わたしがまたも偉そうにそう伝えると、陽太先生は満更でもない様子でにっこりと笑った。


「のんちゃんにそう言われると、嬉しいな」


ご飯をよそい、サラダを盛り、唐揚げを盛り、最後にスープを盛り……。



こうして、昼ご飯の準備はなんとか大団円を迎える。





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