アイスビレッジ
第1章
凍てつく 森の中 黒い 蝶が 静かに 羽根を 休めてい・・・る
流れゆく光を 見つめて 想いを 抱・・・え
まだ 動くべき 瞬間 【とき】 じゃな い
迂闊に うごいたら だれにも わからずに 凍死する だけ
・・・そう 心の中 で 自分には 言いかせて も
焦っているんだろ う
羽ばたけるなら 羽ばたいてみたいん だ 蝶なのだか ら
今 うごいたら もしかした ら な・・・んて
いつも 見上げる空は こんなに 澄んだ 夕暮れなの に
蝶にとっては 鏡の中に 立っていて
氷山 なのに まるで 廻り を 映され・・・た
鏡の 様だ な
何かに 怯え 場違いの様 だ