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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 254 『夢の国』に融ける(13)

「はぁっ、んっ…」

 ゆかりの指先がバスローブの隙間から入ってきて…

 すっかり濡れ、やや腫れ気味なヒダをかき分け…

 クリトリスを弄ってきた…

「はぁん、ゆ、ゆかりぃ…」
 その瞬間、全身に快感の電流が走り抜けていく。

「あぁ、みさえぇ…」
 そう囁きながら、唇を、舌先を貪ってくる。

 そしてゆかりのキスはまだ、シャンパンの香りがしていた…

 クチュ、クチュ、クチョ…

 指先で弄るいやらしい、湿った音が聞こえてくる。

「はぁ、ん、ぁぁん…」
 さっきまでジャグジーバスのお湯の中で、後ろから抱き締め、ゆかりを責めていた昂ぶりの疼きが…
 瞬く間に蘇ってきて、ジンジンとクリトリスを疼かせてきていた。

 責めていてもシンクロしている心はひとつとなり、快感もまるで通じ合っているかのようである…
 また、ジャグジーバスのお湯の熱が、わたしの心とカラダを火照らせ、快感に融けそうになり、のぼせてしまう程に昂ぶってもいたのだ。

 そしてジャグジーから上がり、火照ったカラダを冷まそうと飲んだ、キリリと冷えたシャンパンの甘さと、微かな酔いが、そしてお互いに交わした口移しの快感が、更にわたし達のビアンの愛を昂ぶらせていた…

 それは、まるで…

 あぁ、そうか…

 このセミスウィートルームの豪華な、本当に夢の様な『夢の国』の美しい夜景が、まるで魔法の如くに…

 わたしとゆかりの心を融かしてきているのか…

 いや、融かしてきていた…

 今夜で確か、三日連チャンのビアンな逢瀬であるが…

 夜を重ねる毎にお互いの愛を確かめ、認め合い…

 そして愛と快感を深め合い…

 その愛情に…

 ひとつに融けていく…

 いや、きっと、それは、最後の夜となるであろうこの『夢の国』の…

 魔法の如くのせい…

 そしてこの魔法は…

 きっと明日の夕方には…

 解けていく…

 だが、二人の愛情は…

 友情というカタチに代わり…

 いや…

 変わっていく…


「はぁんっ、ゆ、ゆかりぃっ、イクっ、イッちゃうぅ…」
 
 わたしは…

 絶頂感の叫びを上げ、全身を激しく震わせ…

 そして…

 心も震わせていく…





 
 

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