シャイニーストッキング
第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1
4 美冴の目
そしてもう一つ、僕と美冴さんの唯一の共通項であるこのファミレスチェーンでバイトをする、これがあの5年前からの時間の延長といえるのである。
僕の中だけは、未だにあの5年前の時間が続いている…
そしてついに迎えた最後の時間、間もなく大学を卒業する最後の夏休み、その大学生活終了のギリギリの時間についに美冴さんと再会したのだ。
僕の中ではまだあの5年前の真夏の夜の夢は終わってはいないのである…
いや、終われないでいた。
だが、ついに学生生活も間もなく終わろうとしており、そしていよいよ否が応でも社会人に進み、また新たに前に、次に、進まなくてはならないのである。
だから、例え、どんな結果であれ、学生生活の終了と共にこの美冴さんに対する青春の憧憬といえる想いにピリオドを打ちたかったのだ。
そしてその為にはなんとしても美冴さんと再会を果たし、想いをもう一度ぶつけ、例え結果はどうであれ、あの5年前からの延長の流れである心の時間を止めたいと考えていたのであった。
ついに再会した…
いや、見かけた…
そして彼女は逃げるように出ていった…
でも、なぜか、美冴さんが再びこのファミレスに僕に会いに来るという不思議な確信があったのだ。
いや、感じたのだ…
それはあの一瞬に見つめ合った彼女の、美冴さんの目である。
あの目に嫌悪は感じられなかった、いや、懐かしさと、驚き、動揺を感じたのだ。
だから必ず美冴さんは来る…
必ず来るはずだ…
彼女自身も僕を見かけたからには、ケリを付けにくる筈なのだ…
それが昨夜、例え一瞬の再会であったとしても、あの5年前と同じこのファミレスで僕がバイトをしているという事実の意味が、美冴さんにメッセージとして伝わった筈なのである。
いや、必ず伝わった筈だ…
美冴さんには分かる筈だ…
そして僕はあと少し、卒業までの間、彼女の再訪をただひたすら待つしかないのである。
しかし僕にはそんな、新たな希望が出来たのだ。
だが、美冴さんの再訪は、きっと、意外に早いと、なぜか想えるのだ。
そう想えてならない…
それはあの時の、あの美冴さんの目が、そう云っていた気がするのである。
そしてもう一つ、僕と美冴さんの唯一の共通項であるこのファミレスチェーンでバイトをする、これがあの5年前からの時間の延長といえるのである。
僕の中だけは、未だにあの5年前の時間が続いている…
そしてついに迎えた最後の時間、間もなく大学を卒業する最後の夏休み、その大学生活終了のギリギリの時間についに美冴さんと再会したのだ。
僕の中ではまだあの5年前の真夏の夜の夢は終わってはいないのである…
いや、終われないでいた。
だが、ついに学生生活も間もなく終わろうとしており、そしていよいよ否が応でも社会人に進み、また新たに前に、次に、進まなくてはならないのである。
だから、例え、どんな結果であれ、学生生活の終了と共にこの美冴さんに対する青春の憧憬といえる想いにピリオドを打ちたかったのだ。
そしてその為にはなんとしても美冴さんと再会を果たし、想いをもう一度ぶつけ、例え結果はどうであれ、あの5年前からの延長の流れである心の時間を止めたいと考えていたのであった。
ついに再会した…
いや、見かけた…
そして彼女は逃げるように出ていった…
でも、なぜか、美冴さんが再びこのファミレスに僕に会いに来るという不思議な確信があったのだ。
いや、感じたのだ…
それはあの一瞬に見つめ合った彼女の、美冴さんの目である。
あの目に嫌悪は感じられなかった、いや、懐かしさと、驚き、動揺を感じたのだ。
だから必ず美冴さんは来る…
必ず来るはずだ…
彼女自身も僕を見かけたからには、ケリを付けにくる筈なのだ…
それが昨夜、例え一瞬の再会であったとしても、あの5年前と同じこのファミレスで僕がバイトをしているという事実の意味が、美冴さんにメッセージとして伝わった筈なのである。
いや、必ず伝わった筈だ…
美冴さんには分かる筈だ…
そして僕はあと少し、卒業までの間、彼女の再訪をただひたすら待つしかないのである。
しかし僕にはそんな、新たな希望が出来たのだ。
だが、美冴さんの再訪は、きっと、意外に早いと、なぜか想えるのだ。
そう想えてならない…
それはあの時の、あの美冴さんの目が、そう云っていた気がするのである。