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シャイニーストッキング

第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1

 126 5年前、あの後…(33)

 この朱美さんとの関係は、僕が高校を卒業し、大学に進学する為に上京するまで、約一年半という長い間続いたのである。

 こうして僕は、美冴さんから始まり、この朱美さんという二人の人妻であるセックスの熟練者との関係により、高校生としてはあり得ないくらいの、かなり充実した性の生活が送れる事となったのだ。
 そしてそんな性の刺激のせいなのか、やはり僕は男っぽく、大人っぽく変わったらしく、高校三年生になってすぐに彼女も出来たのである。
 正確には告白されたのである。

 そして若い彼女と朱美さんという人妻との二人との関係を、春先から続ける事ができ、他人が羨むような充実した一年半を送れた高校生性活といえたのであった。

 だが僕の心の中には、斉藤美冴さんという初めての女性であり、ストッキングフェチの心を満たされた存在が常に付いて回っていたのである。
 なぜなら、朱美さんにしても、高校生の彼女にしても、ストッキングフェチの嗜好は満たせられる事ができなかったのであった。

 朱美さんはあの心が蕩けてしまうようなカラダの柔らかさ、そして人妻ならではのテクニックがあったのだが、脚が、爪先が臭かったのだ。
 かなりの脂性らしく、ストッキングの爪先の匂いは激臭であったのである、さすがにいくらストッキングフェチでも耐えられない臭いであったのである。
 もちろん、シャワーを浴びれば匂いは気にならないのであるが、それじゃ、僕のストッキングフェチの嗜好は満足できなかったのであった。

 抱き合い、昂ぶり合いながらヒールを脱がせ、そしてストッキングの爪先を愛する…
 こんな美冴さんとしたようなストッキングフェチ嗜好のプレイがしたかったのである。

 だから余計に、あの美冴さんのなんともいえない、フェチ心を昂ぶらせ、揺さぶるような甘い香りが僕の心を捉えて離さなく、忘れる事ができなかったのであった。

 そして高校生の彼女にしてもそうであったのだ、ましてやその頃の時代はルーズソックスというモノが現れ、女子高生の間を席巻し、また、ナマ脚ブームという、ストッキングフェチには全くの逆風の時代が始まってきていて、とても高校生の彼女には期待さえもできなかったのである。



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