シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
3 記念すべきスタートの日
「そうですか、それはよかったです…」
ゆかりはすぐにそう応えると、秘書が山崎専務に近づいてきた。
さすがに今日の山崎専務は分刻みのスケジュールなのである、そしてそれは今の立場の私も同じ事なのだ。
「じゃあ、わたし達はこれで失礼します…」
ゆかりはその秘書の動きを見て、さっと機転を効かし挨拶を終えたのだ。
そんな機転の速さはさすがであった。
そして、今日は挨拶だけで良いのだ…
と、彼女はそんな雰囲気を出していたのだ。
「あっ、佐々木くん」
私はそのタイミングで声を掛け、ゆかりに手招きする。
私は一言でも良いから言葉を交わしたかったのである…
「大原本部長、お疲れさまです」
「うむ…」
そして私達はその一瞬でお互いの意思確認のアイコンタクトを交わしたのだ。
お互いの内心の想いは一致している…
「新規業務案件は順調なのか…」
そんな事は今朝話しを済ませてあるのだが、呼び止めた理由がいるのであるから、そんな二人にとっての今更な話題を問い掛けたのである。
「はい…、問題ないです…」
そしてゆかりもちゃんとそんな私の心情を察知しての受け応えであった。
そして彼女は目とその美しい笑顔で問い掛けてくる。
後で電話下さい…と。
「ああ、わかった、じゃ…」
私はそう返事をし、山崎専務の後を追う。
周りはこの私達のアイコンタクトな会話には気付かない筈である…
そしてこれが私を年甲斐も無く昂ぶらせてもくるのだ。
これから新たに始動する
『新規事業計画プロジェクト』
コールセンター事業部門に於ける新たな『新規業務案件』
この二つの大きな、そして私とゆかりにとっても大切な仕事が、いよいよこの記者会見発表を持って正式にスタートするのである。
1997年8月8日金曜日…
いよいよ記念すべきスタートであるのだ…
私はそんな想いを昂ぶらせながら、山崎専務と共に松本副社長の元へと向かう。
「そうですか、それはよかったです…」
ゆかりはすぐにそう応えると、秘書が山崎専務に近づいてきた。
さすがに今日の山崎専務は分刻みのスケジュールなのである、そしてそれは今の立場の私も同じ事なのだ。
「じゃあ、わたし達はこれで失礼します…」
ゆかりはその秘書の動きを見て、さっと機転を効かし挨拶を終えたのだ。
そんな機転の速さはさすがであった。
そして、今日は挨拶だけで良いのだ…
と、彼女はそんな雰囲気を出していたのだ。
「あっ、佐々木くん」
私はそのタイミングで声を掛け、ゆかりに手招きする。
私は一言でも良いから言葉を交わしたかったのである…
「大原本部長、お疲れさまです」
「うむ…」
そして私達はその一瞬でお互いの意思確認のアイコンタクトを交わしたのだ。
お互いの内心の想いは一致している…
「新規業務案件は順調なのか…」
そんな事は今朝話しを済ませてあるのだが、呼び止めた理由がいるのであるから、そんな二人にとっての今更な話題を問い掛けたのである。
「はい…、問題ないです…」
そしてゆかりもちゃんとそんな私の心情を察知しての受け応えであった。
そして彼女は目とその美しい笑顔で問い掛けてくる。
後で電話下さい…と。
「ああ、わかった、じゃ…」
私はそう返事をし、山崎専務の後を追う。
周りはこの私達のアイコンタクトな会話には気付かない筈である…
そしてこれが私を年甲斐も無く昂ぶらせてもくるのだ。
これから新たに始動する
『新規事業計画プロジェクト』
コールセンター事業部門に於ける新たな『新規業務案件』
この二つの大きな、そして私とゆかりにとっても大切な仕事が、いよいよこの記者会見発表を持って正式にスタートするのである。
1997年8月8日金曜日…
いよいよ記念すべきスタートであるのだ…
私はそんな想いを昂ぶらせながら、山崎専務と共に松本副社長の元へと向かう。