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第5章 夏休み

僕は、ここまで聞いて、

もし、タイプの人だったらどうしてたんだ?と思いながらも

「とりあえず大丈夫なんだな?怖かったとか、傷付いたとか、そういうことはないんだな?」

と聞くと、妹は、

「うん、妄想したからね!妄想って凄い!だって、全然違う結果になるんだもん!私も、前の日、お兄ちゃんとあーなって、痴漢に合ってるとき妄想しなかったら、怖かったかも……。」

と言った。僕は、

「ところで、妄想した人って誰?好きな人いるんだ?」

と聞くと、

「内緒!」

と言って、妹は、自分で自分の唇に人差し指を立てて当てた。

僕は、

「ふ~ん!」

と言って、その姿を見た。

妹は、色っぽくかわいかった!妹を見ていると、僕よりも4つも年下だなんて、思えなくなってくる。

僕は、無意識に正座している妹の体を見てしまっていた。

「痴漢に何されたんだろう!どこまでされたんだろう?あんなになってるって痴漢が言ったのは、どういうことなんだろう?」

それを想像すると、僕は、勃起してしまっていた。

その様子を知ってか知らずか、妹は、

「あのサラリーマンに何されたか気にならない?」

と言った。僕は、

「気になる!何されたの?」

と聞くと、妹は、

「最初はね!お尻に何か当たってるって感じたの!それでね……」

と言って、妹は、ちょっと間をおいた。その間の長さで、僕は、やっぱり話しにくいのかなと思った。まー、当然と言えば当然だ。

すると、妹は、

「お兄ちゃんは痴漢に興味ないの?」

と言った。僕は、

「だから、さっきも言ったように痴漢は犯罪……。」

と言うと、妹は、

「そうじゃなくて、してみたい!って気持ちはないの?」

と言った。僕は、

「それは、だから、そういう気持ちがあってもダメだって!」

と言うと、妹は、

「そういうことじゃなくて、私が言ってるのはね!今、何されたか説明しようと思ったんだけど、上手く説明できないことに気付いたの!どう言えば良いんだろうって!だから、ね!私が何となく説明するから、お兄ちゃんがちょっとあのサラリーマンの役をやってくれないかな?ってこと。そうすると分かりやすいかなって……。」

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