男同士
第2章 高校生おめでとう
そんな家族に囲まれながら、俺は無事 志望校に合格。
志望校といっても、兄ちゃんが居る学校だからそこを選んだだけで。(ちなみに兄ちゃんとは2コ違い)
俺には特にやりたいことなんかなかったし、兄ちゃんの知り合いもたくさんいるから、知ってる人がいる方がまだ気が楽だと思って。
そこは普通の共学で、ちょ~~っと不良が多いかなぁっていうことぐらいしか、あんまり他の学校と違いはない。
入学式の日 兄ちゃんの仲間のたくさんのパツキンに絡まれて、大変だったのを覚えてる。怖かったし。
ついでに、兄ちゃんは意外に人望が厚いらしいということが分かった。
「コイツ、俺の弟!仲良ぉしたってな」
入学式が終わった後 兄ちゃんに呼ばれて、たくさんのパツキンの前で紹介された。
「おぉ~!カワイー弟やんッ!!あんま似てへんけどなぁ」