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短編集 一区間のラブストーリー

第10章 短編その十


「ごめん・・・イキそうだ」

挿入して10分足らずのことだった
情けないが男は射精を迎えようとしていた。

「このまま・・・出して」

女の子は懇願した 。
いや、それはまずいだろう。

避妊具を装着していないのだから。


いいの、私の中に欲しいの

女の子はそう言うと男の腰に脚を絡ませた

逃げれなくなった男は本能のままに
そのまま射精した。

性交後、女の子はすぐさまに寝息をたてはじめた。

男もイチモツをシャワーで洗うと
女を抱きしめて眠りに落ちた。


朝、目覚めると女の子の姿はなかった。

テーブルの上に男の財布が無造作に投げ捨ててあった。

中身はカードだけを残して現金だけ抜き取られていた。

「やられたか・・・」

お詫びとばかりに女の子のパンティが置かれていた

どうやら洗ったというのはウソだったのだろう

女の子のシミと匂いが残ったままだった

『あの子はこれからも獲物の男を探しながら生きていくんだろうな』

男は女の子の下着の匂いを嗅ぎながら
昨夜の情事を思い出しオナニーをした。


第十話 完

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