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11回目の夏

第2章 ループ

「条件を満たしたら、うまくいくって言ってたのに……まだ何が足りないの?」



8回目の時、変化が訪れた。
告白の前に商店街に立ち寄った時に、怪しい占い師に声をかけられた。



『神社の夏祭りの露店で万華鏡を買ってください。そうすれば、あなたは困難を乗り越えられるでしょう』



まだ何も話してないのにそんなこと言うから……きっと条件を満たせばうまくいくんだって思った。



でも、だめだった。



「私は一生このままなの……?」



春人に何度も振られて、心が痛い。




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