兄と妹~本能のおもむくままに~
第7章 兄と妹の仮面を捨てる
「まあ、俺が毎晩、
ちゃんとセックスをしてやれば
そういった発作は出ない事がわかって
結婚してからは
毎晩セックスをしてたんだが…」
この頃は仕事がハードで
少しお休みしたいと思って
今夜は遅くなると宣言して
ネットカフェで
仮眠を取るつもりだったと言った。
「仕事で帰りが遅くなるので
今夜はセックスをしてもらえないとわかって
発作が出てしまったんだろうと思う」
遅かれ早かれ、昼の誰も居ない時に、
明美は誰でもいいから男を連れ込んで
不貞を働いたに違いないと
啓司は寂しそうに笑った。
「お兄ちゃん可哀相」
美穂は上体を起こして
啓司の背後から優しくハグをした。
「可哀相かい?」
いつもなら抱き締めようとすると
拒む啓司だったが、
今は美穂のやりたいように身を任せていた。
「可哀相よ!
だって、あの人は病気を言い訳にして
ヤりたくなったら
誰でもいいからしちゃうんでしょ?
お兄ちゃんも他の女を抱いて楽しむべきだわ」
そう言いながら美穂は後ろから
器用に啓司のネクタイを外し
ワイシャツのボタンを外し始めた。