カクテル好きの女たち
第5章 三十路の女性警察官
ナンパを拒む台詞を言いながら、
心の中でこの男とのベッドでの戯れを
シュミレーションしていました。
「綺麗な女は口説かれるものです」
カウンターを出たマスターが
「こっちへいらっしゃい」と
私をソファに導きました。
二人で並んで座ると
私からキスをしてしまいました。
「お仕事でストレスが溜まっているんですね」
男の手が、わき腹を撫で上げます。
「今夜、朝まで私が独占してもいいのよね?」
そう告げるとマスターは静かにうなづいて
ドアに鍵をかけて店の照明を落としました。
「いつも逮捕する側だけど
逮捕される気分を味わうってのはどうかな?」
マスターったら、いつの間に用意したのか
赤いロープを見せつけます。
縛られるんだわ…
そう思うとゾクゾクしてきて
「私を捕まえて…」と催促してしまいました。
男は私をあっという間に
私を全裸にしてしまいました。
そして赤いロープを体に這わせたんです。
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