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カクテル好きの女たち

第7章 ナイトクラブのママ


「美味しいですか?でしょうね、
私の愛情入りですから」

マスターが真顔で言うものだから、
私は吹き出してしまいました。

「ありがとう、笑わせてもらったわ
今夜は帰ります。
あなたの顔を見に来ただけだから」


そう言って椅子から立ち上がった瞬間、
部屋の景色がグルグル回りだしたんです。

自分の店で売上アップのために
お客さんから
たくさん呑ませていただいたところに
とどめのウォッカですから
一気に酔いが回ってしまったのね。

危うく倒れそうになるのを
カウンターから飛び出してきたマスターに
抱き留められました。


その瞬間、何て言えばいいのかしら
彼のフェロモンが私を捕まえたというか
気がつけば私は
彼にしがみついてキスをしていました。

クラブのママといえども
それなりのおばちゃんです。

マスターはいやがっているかと思いきや
私のキスを受け止め、
逆に舌を差し込んできたのです。

 
お店を維持するために
多くの男に抱かれてきた私ですが
初めて自分から恋に落ちてしまったんです。

あ・うんの呼吸というのかしら、
私が彼の股間に手をやるのと
彼が私のお尻に手を回すのが同時でした。

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