カクテル好きの女たち
第10章 オーナーの愛人
「ここに来た当初はな…
だが今じゃ70過ぎの初老男の世話をさせる
介護員みたいものさ…
私はあの子が不憫でならない。
だって、そうだろ?
あの子は脂の乗りきった女だ。
セックスがしたくてしたくて堪らない筈だ。
たまに夜中にあの子の部屋から
モーター音が聞こえる。
たぶん、玩具で自分を慰めているのだろう…」
どうだ、あの子を抱いてやってくれないか?
そうお願いされては
勃起の勃ちが弱くなってきたから
店を暫く休みたいと切り出せなくなった。
今夜はお店を開けなくていいから、
あの子を頼むよと
私は会話の流れで
オーナー宅に泊まることになった。
食事の世話は彼女がしてくれた。
なかなかの腕前だった。
どこに嫁に出しても恥ずかしくはない。
ここを離れて新しい男を見つけるべきだと
私は思った。
就寝前に湯を頂くことになり、
湯船に浸かっていると
「お背中を流さして頂きます」と
彼女が浴室に入ってきた。
男とは情けないもので
咄嗟の事で私は前をタオルで隠した。
下着姿の彼女であったが、
汗と流す湯がかかってしまい、
すっかり透けパン状態になった。
ほとんど裸同様なのだから、
この際、脱いで
一緒に湯に浸かりましょうと誘うと
案外素直に言うことをきいた。
大きな湯船だったが、
それでも肌は触れあう…
自然な成り行きで
私は彼女の胸を揉んでいた。