🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第6章 思わぬ阻止と数字
「じゃぁ、僕はこれで――――…僕は…純粋に藤橋さんを見たかった……だけですから…」
「ちょっ――――…」
黒羽は自分の注文したコーヒーを受けとると、店を出ていった。
声をかけようと――――俺も店を出たが…
黒羽はあっという間に人混みに消えた。
「皇輝(こうき)さん!――――岳さん着いたって!」
店を出ると――――未來ちゃんとダンディ水野が俺の方へ駆け寄る。
「未來…ちゃん――――…今…」
「ん?ど~しました?」
黒羽の事を言いたかったのに……
何故か――――…言葉を止めてしまった。
「いや…なんでもない…」
俺は少し苦い気持ちで――――空港を後にした。