🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第10章 共に永遠に――――…
「別に――――…岳さんと美希さんの花屋は繁盛してるじゃないっす?支援してもらわなくもやっていけるんじゃ?」
「甘いな…皇輝。飲み屋がはつぶれていくご時世……そこをターゲットにした花屋はいつ潰れてもおかしくないだろ?」
岳さんは食後のお茶を人数分煎れると――――「はぁ~」と、ため息をついた。
「先日も――――老舗のキャバクラが一店潰れたんだ。大口の客がいたから痛手だ」
岳さんは疲れたように…遠い目をした。
「まっ、落ちんでいる暇はないんだけとね?美希さんが新規の客をゲットし続けていて――――ぶっちゃけ…その大口の客がいたときより売り上げがあるから…なんとも言えないんだよ~」
――――え~…さっきのため息は、忙しいって、嬉しい悲鳴のため息だったの!?
「やっぱ……支援なんか要らないじゃないっすか!」
皇輝さんも呆れたように…お茶をすする。