
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第14章 女神の糸
~黒羽(上田 四葉)side~
ボスが――――…
「必ず――――転機訪れます…我慢できますか?」
と、言ったので…
私は、我慢しています。
家族を捨て…見た目を変え、性別を変え――――…
彼女の側にいられるのなら――――…
彼女の“恋愛”の対象になれるのなら……
私は…
自分を壊しても――――かまわなかった。
私の家族は――――クソだった…
だがら捨てることなど簡単だった。
家族が私のことで捕まり――――ニュースになったことは…人生でこの上ない喜びだった。
あの家族にはお似合いの末路だった…
まぁ、私の代わりに…床下に埋められた鳳 愛菜(おおとり らな)って子には悪いと思ったが…
ボスが遺体バンクから買ってきた…私の身代わりだ……
いい働きをしたと思う。
彼女のデータと私のデータを全て入れ替え――――…指紋も歯並びも…彼女の遺伝子データすらも…私となったのだ。
DNA鑑定しても――――全て私なのだから…
違う人物だと気がつくまで時間がかかると思っていた。
しかし、
