
🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第15章 彼女の消えた日
「まっ、旅行なんだ――――未來ちゃんのことだから両手にお土産いっぱい持ってそのうち帰ってくるさ」
川島さんはそう言うと「いつものもらおうかな」と、月子さんに笑った。
俺はおしぼりの作業を中断して厨房に入った。
――――帰ってくるさ…か…
早く帰ってきてほしい――――…。
俺は、卵を取り出し…気合いを入れ直すためにグッと体に力を入れた。
「よし――――」
それからは、不安を拭い去るために仕事にいそしんだ。
そして、仕事が終わったら――――…未來ちゃんの記憶を探しホテルをうろうろした。
たが――――…
未來ちゃんの記憶は…不自然なほどどこにもなかった。
