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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第18章 静かな憎悪が積もる…


~松原 天輝(まつばら てんき)side~




「いや~、松原家の跡取りは准教授を取得されたとか!お目にかかれるとは――――長生きはするもんですね」



「そんな――――わたくしはまだまだ未熟者でございます」



祖父と父の代わりに出席した“華の会~関東園”の集まりだが――――…


同じ年齢の者がおらず、気分的に“地域の敬老会”にでも出席しているようだ。


21歳の若さで――――、准教授1級を取得した俺と釣り合う物は一人もいない。



最高齢は80歳…だったか――――…それでも…俺と同じく准教授だったり…さっき挨拶した70代のじいさんが俺の位の1個上の…正教授の3級だったかだ。


やっと、生け花教室でも上の階級を教えることができる面々だが――――…こうも…高齢化が激しいと…生け花業界も終わりだな……と、思ってしまう。



「若い芽が育つのは嬉しいことです」



――――その、若い芽を潰して歩いているのは…誰だよ…




つ~か…



俺を“若い芽”呼ばわりとは…老いぼれたちは…自分達が枯れ始めている事など見向きもせず…


芽をどんどん…大樹気取り潰しにかかる。




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