🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第23章 育成ゲームの最高峰
俺は時計を見ると、席を立つ。
「ん、打ち合わせですか?」
「ん~…まぁな、画廊に寄って――――黒羽の所に顔だしてくる…で、直帰かな?」
「了解で~す」
杉田の軽い返事を背中に、俺はオフィスを出た。
首から下げている社員証で、エレベーターのボタンの前で認証させる。
セキュリティがしっかりしているわが社のビル…
高層階にオフィスを構える企業は、認証システムをパスしないと自分の指定した階には行けないのだ。
「面倒…だけど――――なん~んか、テンション上がるんだよねぇ~!」
俺は、この特別感が好きである。
社員証をエレベーターのパス画面にタッチする――――…
他の階の社員は出来ないらしく「あ、この人――――高層階の社員だ…」と、羨望の眼差しが来る。
「俺が…すごい訳じゃないんだけどね~」
と、到着したエレベーターに乗り込む。