🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第23章 育成ゲームの最高峰
「まぁ、しばらく様子を見る――――だな」
俺は、出された紅茶を飲み干し席を立つ。
「もう、行くのか?」
「ん?もう少しいてもいいのか?いつもは嫌がるくせに」
チラッと未來ちゃんを見ると笑いをこらえているのかニヤニヤしながらタブレットを見ている。
「俺の事を見ないお前と一緒にいてもつまらないだけだろ?
本心は、今すぐにでもお前を抱きたいけど……?」
「バッ――――バカやろう!未來ちゃんがいるのにそんなことを言うな!とっとと帰れ!」
俺との仲を未來ちゃんに知られたくないのか…黒羽は俺を突き放す。
――――まっ、別にいいんだけどね?
俺は、焦る黒羽を背に玄関に向かう。
後ろからは、お見送りをしてくれるよな気配はない。
「片想いって――――辛いなぁ~」
黒羽の顔が好きだ…
あの声も…
体も…
でも、俺は――――浮気者だから…
いろんな所でいろんな人を好きになる。
誰も信じないし…
信じたくない――――…
人は嘘をつく…
つかないと生きていけない生き物だって…理解している…
分かってはいるんだけど……この耳が許してくれない。