🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第25章 強い男
僕は――――掴んでいたガーベラを見つめる…。
「な……何が……?」
「あ~マジで不思議なんだけどさぁ……その花に触れると川島のおっさんの術?が消える?みたいなんだよ!」
「川島…さんの…術?」
サイコメトリー男…改め――――松原さんは俺の隣に座ると、手を差し出した。
「俺の力と似たような――――いや、似てないかもだけど…力を持ってるみたいなんだよなぁ…知らんけど…」
「あると…思います。私が――――悪夢?予知夢を見るように……不動産屋さんの川島さんは…声で人を操る能力を持っていると……四葉ちゃんが言っていました」
フードの彼女は少し寂しそうに目を伏せた。
「四葉ちゃん――――?」
目を伏せた彼女に聞き返すと――――彼女は泣きそうな顔で僕を見た。