🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第27章 暗示と希望――――…
「しかし、暗示が解かれるとは――――…少しばかり興味がございます……。
道子様の暗示は死ぬまで解かれませんから――――…」
暗示解除の方法は、私には教えられていない…
対策を取られてしまう可能性があるからだろうか?
しかし、毎日――――…誰かしらの暗示は解かれていて…
私の寿命は――――風前之灯だろう。
「もしや……名取様……自分に――――いや、それを良しとしているのなら…わたくしがど~こう言う資格はございませんね……。
譲渡された、名取様の資産らは我々が有効活用いたしますゆえ――――ご心配なく」
――――それは助かる。
少しだけ看守を見た酒井は、すぐに視線を私には向け――――微笑んだ。
――――なんて、出来た執事だ…戸次もこのくらい気の使える奴だったら…私も長生き出来たかもしれない。