🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️
第28章 あの日――――ガーベラと共に…
俺たちが、戸次や黒羽の逮捕の現場に現れると――――…
戸次は諦めたかのように大人しかったが…黒羽は違った。
未來ちゃんは自分のものだと――――必死に抵抗したし、彼女を奪い返すよう、何人かの警察官に訴えていた。
すんなり、パトカーに連行される戸次と違って…黒羽は泣きながら「未來ちゃん!未來ちゃん!」と、最後の最後まで……抵抗していた。
「未來ちゃん…大丈夫?」
「大丈夫――――…なんで、四葉ちゃんは…こんな事になったんだろう…」
四葉の生い立ちは知っていた――――…だが、ここまで歪んだ思考になったのは…川島のおっさんの暗示があったからに違いない。