
もう推しとは言えない *番外編更新中
第21章 番外編 最後の○○
「余裕…?」
「あ、当たり前ですけど、ずっと私ばかりドキドキさせられてたので…し、仕返しですっ。」
うぅ…なんか、自分で墓穴掘ってる気分…。
穴があったら入りたい…。
「…ふっ、生温い仕返しですね…どうせなら、これくらいした方が…」
「えっ…」
トン、と私を体育館の壁まで追い詰めて…澤畠先生の顔が近付いてくる…。
近すぎて、まともに見れなくて、思わずギュッと目をつぶってしまった。
「…なーんて、冗談です。」
私から離れて…私の隣に立ちながら壁にもたれかかる澤畠先生は、
ビックリしました?とちょっと意地悪に微笑んだ。
うっ…完全にやられた。
「そこまでするなら…本当にしてくれた方が私は嬉しいですよ?」
「ふ…じゃあ、考えときます。」
「絶対嘘じゃないですか…。」
むぅ…となる私に、澤畠先生はクスクス笑ってる。
「あっ、澤畠先生、そこにいたんですか?」
「あぁ…はい。大丈夫です、ちゃんと忘れずに行きますよ。」
「いや、良いんですよ?由香里ちゃんと良い雰囲気になったままホテルとかに連れ込んでも。なーんて。」
急に現れ、サラッと爆弾発言をしたのは…化学を担当してる益子先生。
